自律神経失調症の改善に漢方薬

自律神経失調症は重い症状が集中的に現れることもありますがそれは稀で、多くは軽い症状が慢性化するように進行していき、これはむしろ治療のしやすさ・速やかな解消という側面では好ましくないとさえ言えます。慢性的な軽い症状の状態で強い薬を長期にわたって服用するのは問題が多く、そのようなケースでは安全性のより高い漢方薬を好んで使われることがあります。

 

漢方薬は気や血・水の流れをコントロールするという考え方がベースとなっており、この点をなにより重視します。これは自律神経失調症の発生要因から考えても理にかなっているもので、自律神経失調症そのものは気の流れの問題、症状としての肩こりや冷え性などは血の流れの問題、むくみや下痢は水の流れの問題とそれぞれ分類することができます。

 

そして、この三つのポイント全てに対応する典型的な漢方薬ならばどれでも自律神経失調症に対応すると言っていいでしょう。

 

自律神経失調症に用いられる典型的な漢方薬としては当帰芍薬散や加味逍遙散などが有名どころです。特に体力に乏しい患者さんには滋養強壮効果も手伝って、心身共に強力にエネルギーを補給してくれます。

 

漢方の考え方に副作用の強い薬は薬にあらずというものがあり、総じて安全性が高いですが、一部消化器官に刺激の強い生薬もあり、胃のむかつき・胸焼けや下痢を伴うこともあります。自律神経失調症に対応する漢方薬は多いですので、副作用が出た場合は医師や薬剤師に相談し他の薬に変えてもらうようにしましょう。