自律神経失調症の治療にホルモン剤

自律神経失調症は自律神経が乱れることから、ホルモンバランスを大きく乱してしまうことが少なからずあります。また逆に、更年期などホルモンバランスを崩しがちな時期に、ホルモンバランス変動から自律神経失調症を招くこともまた多いのです。いずれにしても自律神経失調症とホルモンバランス失調はセットになっていることが多いため、ホルモンバランスによる身体症状が強ければホルモン剤が投与されることもあります。

 

ホルモンは主に自律神経や不随意運動に直接命令を出す物質であり、ホルモン一つで体内環境は大きく変動しうるため、ホルモン剤は高い効果が期待できる一方で副作用の問題も大きな薬です。

 

自律神経失調症でホルモン剤が投与されるケースはそのほとんどが更年期障害との併発で、更年期はもともとホルモンバランスが急激に崩れるものですから、いくら自律神経失調症だけを治そうとしたり対症療法を行おうとしても十分な効果が得られないため、大元の更年期障害ごと改善するためにホルモン剤が投与されるのです。更年期障害は女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量減少によって問題が生じている状態ですので、投与されるホルモン剤もエストロゲンになります。

 

更年期では閉経以降エストロゲンの分泌がほとんど無くなってしまうため、ホルモン剤投与のリスク・副作用もあまり気にすることなく投与できますし何より効果的ですが、それ以外のケースでは外部からホルモンを投与することにより自分自身でホルモンを作り出す作用を弱めてしまうという重大なリスクを伴いますので、更年期障害以外にはホルモン剤投与はあまり積極的に行われません。