自律神経失調症の不眠症

不眠は、自律神経失調症がもたらす症状の中でも特にありふれたものの一つです。自律神経失調症の診断が下りなくてもストレスなどでひとたび精神のバランスが崩れれば不眠は訪れるもので、夜に眠れなくてその分日中に眠くなり昼夜逆転となると、社会生活に支障を来すようになりますし自律神経バランスも悪化する一途です。

 

つまり不眠自体が不眠をさらに悪化させていくため、自分自身ではどうにも改善できないことが多く、病院などでの治療が必要になります。

 

睡眠や覚醒というのは自律神経のバランスによって生み出されており、起床後は速やかに活動に移れるよう活動性を司る交感神経が優位になり、そして夜に近づくと睡眠を取るために休息・安静を司る副交感神経が優位になります。

 

自律神経失調症ではこの二つの自律神経のバランスが正常ではなく、特に多くの場合交感神経が不必要に優位になっていることから、夜になってもなかなか交感神経の働きが収まらずに眠気が来ないのです。そして、いくら夜に眠くならずとも全く睡眠を取らぬままにはいられませんから、朝になってから眠くなってしまうのです。

 

前述の通り、不眠の症状そのものが不眠を悪化させる悪循環に陥りがちですので、まずは睡眠薬の力を借りてでもあるべき時間に睡眠を取らなければなりません。またよく覚醒効果があると言われるコーヒーなどの嗜好品も、この覚醒効果は交感神経刺激によってもたらされているため、昼夜を問わず控えた方がいいでしょう。