自律神経失調症の多汗

手に汗握るという表現がありますよね。汗というのは単に体温の上下によって出るだけでなく、心因的な要素が強く関わっているものです。汗がたくさん出る状態を多汗症と言いますが、心因性の発汗異常は多汗症だけでなく汗が全く出なくなる無汗症というものもあります。

 

汗がたくさん出ると周りの人に嫌な顔をされることが多く辛いものですが、逆に無汗症も老廃物や不要物の排泄が滞り健康上の大きな問題となります。

 

そもそも、発汗というのは自律神経によって支配されている機能です。体の中心温度によって体温を上げたり下げたりするのは自律神経が行う仕事ですので、体温を下げるための発汗というのもまた自律神経の仕事なのです。

 

現代の人間は気温が一定範囲内に保たれるような環境で過ごすことができるため、ちょっとくらい発汗に異常が生じても命に関わるようなことはありませんが、本来は生命維持の危機に直結するような重大な問題なのです。

 

多汗の場合、体の一部に集中的に汗をかくような場合は自律神経の乱れに起因した多汗症が疑われます。特に手のひらに集中して汗をかくのは典型的で、その他にわきや足などもよくあります。

 

逆に異常なほど汗をかかないというのはほとんどの場合異常で体質の問題とは言えません。前述の通り、体温が上がっているのに汗を発散できないという状態は本来命に関わりうる状態です。例えば10分ほど走ってみても全く肌着が湿りさえしないという場合は明らかに問題ですので、しっかり検査を受けてみるべきです。